『深い愛と強い絆を子どもたちに』

名護交流委員会 委員長  小 林 琴 美

 私が滝川名護児童交歓事業に参加した時、初めて見た沖縄は同じ国とは思えない程新鮮で、景色や気温の違いに驚きを感じました。受入家庭や自分の家族に対し日常で感じる以上のありがたさに気づき、共に同じ時間を過ごした仲間たちとの間には友情が芽生え、何ものにも代えがたい一生の想い出となりました。 そして、つつじ会としてこの事業に参加し、沖縄で多くの経験を積み成長したわが子の姿に胸が熱くなり、真っ黒に日焼けした笑顔に改めて尊さを感じました。さらに、受入れをした児童の素直さや純粋さに触れた時にわが子のように愛おしさを感じました。このかけがえのない“深い愛”に包まれ“強い絆”で結ばれる事業を私たちは次の世代に繋げていく必要があります。
 本年度の滝川名護児童交歓事業では、事業に関わる全ての方々と名護児童との間に家族のような信頼関係を築くために、つつじ会の皆様と私たちが密にコミュニケーションを図り、共に考える受入事業の準備を進め、名護児童に対しわが子を想う“深い愛“で接して頂ける事業を構築して参ります。 そして、子どもたちにはこの事業に参加できることが貴重な経験であることを感じてもらうために、風土や環境の違いから日常では得ることのできない時間を共有する中で、団体行動における規律の重要性を認識してもらい、様々な経験を通して大人へと成長する第一歩となるよう取り組んで参ります。 さらに、派遣事業ではお世話になった方々や家族からの愛に気づき感謝のこころを育むために、子どもたちには滝川の児童の代表であることの自覚を持ってこの事業に参加する意義を伝え、人とひとの結びつきの中で重要なあいさつや礼儀を重んじることを全ての研修を通じて学んで頂き、素直に「ありがとう」と想えるこころの成長と共に、様々な課題に直面しても仲間たちと協力し助け合い解決することから生まれてくる“強い絆“を一生の宝物として残せる事業を構築して参ります。 また、つつじ会の皆様にも家族の尊さを改めて感じて頂くために、名護の地で学んだ多くの経験をもとに仲間と共に協力して一つのものを創り上げ、大人へと成長していく子どもたちの姿を見て、わが子に対する愛情をさらに深めて頂ける事業と致します。
 この事業は、子どもから親だけではなく、親から子どもに、そして支えてくれている方々に「ありがとう」と感じて頂けるものだと確信しております。本年度はこうした親子の“深い愛”と仲間たちとの“強い絆”が、滝川名護児童交歓事業を経験した全ての方々から自然と広がり、滝川と名護の友情の架け橋がさらに大きなものになるよう一年間委員会活動に邁進して参ります。