『人財との出会いを大切に』

会員研修会議 副議長  木 曽 旬 映

 「仏師の仕事は木を彫って仏像の形を造りあげるのではなく、元々木に宿っている仏をノミや彫刻刀を使って、彫り出しているだけなのです。」
 これはある仏師の言葉ですが、青年会議所の会員がまちのために様々な事業を展開していく中で、心に宿る郷土愛が彫り起こされ、ついには地域のリーダーとして成長していくことから、この言葉が青年会議所運動にも通ずると考えます。 会員拡大をしていく中で出会う「人財」の職業や生活環境、価値観は様々です。しかし、根底にある「このまちが良くなって欲しい」という想いは一緒のはずです。そして、その想いは青年会議所運動により「自分達がこのまちを良くする」という情熱へと変わっていくものと確信します。 会員拡大を怠れば滝川青年会議所のメンバー数の減少とともに事業は縮小していき、やがて会の存続自体が危ぶまれることを肝に銘じ、この重要課題に計画的に取り組んで参ります。
 そのためにまずは、各委員会と連携を密にしてメンバーや先輩諸氏から積極的に情報の収集に努め、会員拡大についての情報をメンバーに定期的に配信することで情報を共有し、会員拡大はメンバー全員が一丸となって取り組んでいかなければならない重要課題であることを常に呼びかけていきます。 そして、様々な活動で知り合った「人財」との出会いを大切にして、不撓不屈の精神で会員拡大を実現していきます。さらに、組織全体の結束力を高め会員拡大に取り組むために、メンバーと新入会員候補者との親睦を深めることが出来る交流事業を開催し、メンバー全員の会員拡大に対する意識の醸成を図ります。 また、メンバーが青年会議所の活動をしていきやすい環境を整えていくことも会員拡大実現会議の責務であると考え、新入会員オリエンテーションの開催や事業ごとのフォローアップはもちろんのこと、メンバーの家族や大切な方にも参加していただけるような事業を行い、親睦を通じて青年会議所の活動に対してのより一層の理解と協力が得られるよう努めます。
 仏師が仏像を彫るとき最初に木材を求めるように、青年会議所という仏師もまず「人財」を求めることが大切です。幸いなことに私たちの暮らす地域には志を同じうする者が大勢います。 「人財」との出会いを大切にし、共に手を携えて地域のリーダーへと成長していくことが、まちの未来のため、ひいては明るい社会の創造へと繋がっていきます。20歳から40歳までという限られた時間の中でしか活動できない青年会議所の魅力を伝え続け、会員の拡充に東奔西走していくことに、この一年邁進して参ります。